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ガイド|関西版

吹奏楽コンクールの仕組み
— 地区・府県・関西・全国の流れと、部門・賞の読み方

吹奏楽コンクールの結果表には、「A編成」「小編成」「代表」「課1」など、初めて見る人には分かりにくい言葉が並ぶ。 このページでは、関西の6府県の大会と関西大会・全国大会がどうつながっているか、 部門と賞をどう読めばよいかを、当サイトの収録記録と各連盟の規定にもとづいて説明する。

大会は4段階でつながっている

関西の吹奏楽コンクールは、地区大会 → 府県大会 → 関西大会(支部大会) → 全国大会の順に進む。 ただし地区大会があるのは大阪府と兵庫県だけで、京都・滋賀・奈良・和歌山は府県大会から始まる。 大阪は北・中・南・北摂の4地区、兵庫は2026年の収録では神戸・東阪神・西阪神・東播・西播・但馬の6地区に分かれ、 それぞれの地区大会で府県大会に進む団体が選ばれる。

2026年の日程を当サイトの記録から拾うと、地区大会が7月18日から8月2日、 府県大会が7月30日(京都・中学校A)から8月16日(大阪・大学と職場・一般)、 関西大会が8月22日から30日、全国大会が10月24日から11月1日となる。 全日本吹奏楽連盟の実施規定は、全国大会を「毎年10月ないし11月」に開き、 各支部大会をその3週間前までに終えることを定めている。

2026年の関西大会は、8月22日から24日がひこね市文化プラザ(小学校・中学校小編成・大学・職場・一般・高等学校小編成)、 8月29日・30日がフェニーチェ堺(中学校A・高等学校A)の2会場に分かれた。 全国大会は大学の部が10月24日、職場・一般の部が10月25日に府中の森芸術劇場、 中学校の部が10月31日、高等学校の部が11月1日にアクトシティ浜松で開かれる。

府県大会の出場校が、すべて地区大会を勝ち上がってきた団体とは限らない。 2026年の記録では、大阪府大会の中学校A・高等学校Aに出た各28団体のうち、 中学校8団体・高等学校9団体について、同じ年の大阪の地区大会に記録が見当たらない。 この扱いの理由は、連盟の公表資料では確認できていない。

部門と編成 — 府県で呼び名が違う

部門はまず、小学校・中学校・高等学校・大学・職場・一般の5つに分かれる。 全国大会があるのは中学校・高等学校・大学・職場・一般の4部門で、実施規定は参加人員の上限を 中学校50名、高等学校55名、大学55名、職場・一般65名と定めている(指揮者は含まない)。 小学校は「関西小学生バンドフェスティバル(ステージ部門)」として関西大会と同じ日程で開かれ、 当サイトでは小学校の部として収録している。

中学校と高等学校は、さらに編成で分かれる。ここが府県ごとに呼び名の違うところで、 2026年の収録記録に実際に出てくる名前を並べると次のようになる。

府県上位大会に進める部門それ以外の部門
京都府A編成B編成・小編成
大阪府A組小編成(地区大会にはB組もある)
兵庫県A部門S部門(一部の地区にF部門・C部門)
奈良県A部門J部門・小編成
和歌山県A部門小編成(高等学校にはB部門もある)
滋賀県A編成小編成
関西大会A編成小編成

呼び名は違っても、仕組みは共通している。「A」の付く部門は課題曲と自由曲の2曲を演奏し、 府県大会の代表が関西大会へ、関西大会の代表が全国大会へ進む。 小編成・B・S・Jなどの部門は自由曲だけを演奏する (曲名を公表している京都・奈良・和歌山と関西大会の記録には、これらの部門に課題曲の記載がない)。 大学と職場・一般も、大阪や京都のように編成を分ける府県と、兵庫や滋賀のように分けない府県がある。

賞と代表 — 金賞のなかから枠の数だけ

賞は金賞・銀賞・銅賞の3つが基本。当サイトが収録する2001年以降の関西の記録でも、 賞の欄にこの3つ以外が入っているのは、2023年の「出場」2件と2026年の「審査対象外」1件だけだ (どちらも後の「審査対象外と特別演奏」で説明する)。 これとは別に、兵庫の地区大会には「最優秀賞」「優秀賞」「奨励賞」、京都・滋賀には「きらめき賞」のように、 金・銀・銅と併せて贈られる賞がある。 全国大会の審査内規は、審査員の合計点の高い順に「おおむね金賞4・銀賞4・銅賞2の割合」を基準に決めると定めている。 府県大会や関西大会の割合は各連盟の運用によるが、たとえば2026年の関西大会高等学校Aは 28団体のうち金賞8・銀賞12・銅賞7で、残る1団体は審査対象外だった。

代表は、金賞の団体のなかから、あらかじめ決められた枠の数だけ選ばれる。 金賞は複数の団体が同時に受け取れるが代表の枠は限られているので、「金賞だが代表ではない」団体が毎年出る。 2026年の関西大会では、高等学校Aの金賞8団体のうち代表は3団体、中学校Aの金賞9団体のうち代表は4団体だった。 同じ年の収録記録では、地区・府県・関西のすべての大会で、代表はもれなく金賞の団体から選ばれている。

2026年の関西大会から全国大会への代表枠は、中学校A 4、高等学校A 3、大学 2、職場・一般 3。 小編成の部には代表がなく、関西大会が最上位の大会になる。 収録記録をさかのぼると、中学校Aの枠は2023年まで3で2024年から4になり、大学は2017〜2022年が1、2023年以降は2。 職場・一般は収録のある各年で3、小編成は2013年以降のどの年にも代表の記録がない。

府県大会から関西大会への枠も府県ごとに違う。2026年の関西大会の出場団体を府県別に数えると、 中学校Aは大阪8・兵庫8・奈良4・京都3・滋賀3・和歌山2の28団体、 高等学校Aは大阪8・兵庫8・京都5・滋賀3・奈良2・和歌山2の28団体だった。

審査対象外と特別演奏

結果表には、まれに金・銀・銅のどれでもない表記が出る。「審査対象外」は、演奏はしたが審査の対象にならなかった団体を指す。 全日本吹奏楽連盟の実施規定は演奏時間の超過を「失格とし、審査の対象としない」と定めており、 2026年の関西大会高等学校Aでは18番で演奏した兵庫県立加古川東高等学校が 演奏時間の超過によりこの扱いになった。当サイトが収録する1万2千件余りの演奏記録では初めての例になる。

「特別演奏」は、審査を受けずに演奏する団体につく表記で、賞の欄は「出場」になる。 2023年の大阪府大会と兵庫県大会の中学校Aでは、前年に関西代表として全国大会に出た大阪市立鯰江中学校加古川市立中部中学校が 特別演奏として演奏し、そのまま関西大会の代表として記録されている。

課題曲と自由曲 — 12分のなかで2曲

2026年の課題曲は次の4曲。

A部門の団体はこの4曲から1曲を選び、自由曲と合わせて演奏する。 全日本吹奏楽連盟の実施規定は、演奏時間を「課題曲の演奏開始から自由曲の終了まで」で12分以内と定め、 課題曲と自由曲は支部大会で演奏したものと同じ曲にすることも求めている。 地区大会から全国大会まで同じ2曲で通すのはこのためで、当サイトが関西大会・全国大会の一覧に 府県大会の記録から曲名を補えるのも、この決まりがあるからだ。

自由曲の編成は木管楽器・金管楽器・打楽器が基本で、コントラバス・ピアノ・チェレスタ・ハープは使える。 歌声はスキャットやハミングまで認められ、歌詞のある歌は認められていない。

結果表では課題曲を「課1」のように番号で示し、表の上に番号と曲名の対応を一度だけ出している。 過去の課題曲は、各年の結果ページの凡例で確認できる。

結果表の読み方と、このサイトの使い方

団体名の左の番号は出演順。関西大会は府県大会が終わる前に出演順の抽選だけが先に行われるため、 結果が出るまでの期間は府県名だけが並んだ進行表が載り、各府県の代表が決まりしだい団体名が入る。

団体名の横の「代表」の札が、上位大会へ進む団体。賞の欄が金賞でもこの札がなければ、その年は上位大会に進んでいない。

「公式発表での裏取りが未完了の情報です。」という注記が出ているページは、情報提供や速報をもとに掲載し、 連盟の公式発表との照合がまだ済んでいないもの。照合が済めば注記は消える。

曲名や指揮者が空欄の大会があるのは、収集漏れではなく、出典にその項目がないためだ。空欄の理由は各ページに次のとおり注記している。

ただし同じ団体は同じ年の大会を同じ曲で通すので、京都・奈良・和歌山の府県大会の記録から、 関西大会や全国大会の曲名と指揮者を補えることがある。補ったページには「曲名・指揮者はこの大会の主催者が公表していないため、同じ年の地区大会・府県大会の記録から補っています。」と断りを添えている。

学校名から過去の成績をたどるには学校名で検索、 曲名から演奏した団体を探すには曲から探す、 指揮者からたどるには指揮者から探すを使える。

よくある質問

金賞と代表は何が違うのですか?
金賞は演奏に対する評価で、複数の団体が同時に受け取れます。代表は上位大会に進む資格で、金賞の団体のなかから決められた枠の数だけ選ばれます。2026年の関西大会高校Aでは、金賞8団体のうち代表は3団体でした。
小編成の部から全国大会に行けますか?
行けません。関西大会の小編成の部には代表がなく、関西大会が最上位の大会になります。当サイトが収録する2013年以降の関西大会でも、小編成の部で代表が出た記録はありません。全国大会があるのはA編成(A組・A部門)です。
関西大会には何団体出場しますか?
2026年は中学校A 28団体、高等学校A 28団体、中学校小編成 18団体、高等学校小編成 16団体、大学 7団体、職場・一般 17団体、小学校 13団体でした。中学校A・高等学校Aの28団体は、6府県の代表枠の合計です。
全国大会には何団体出て、関西からは何団体進みますか?
2026年の全国大会の出演順表では、中学校30団体、高等学校30団体、大学15団体、職場・一般26団体です。このうち関西代表は中学校4、高等学校3、大学2、職場・一般3団体です。
大阪府大会には、地区大会に出ていない学校がいますか?
2026年の記録では、府大会の中学校A・高等学校Aに出た各28団体のうち、中学校8団体・高等学校9団体について、同じ年の大阪の地区大会に記録が見当たりません。この扱いの理由は、連盟の公表資料では確認できていません。
結果はいつ、どこで分かりますか?
各連盟が公式サイトに結果を掲載します。当サイトは連盟のサイトを10分ごとに巡回し、新しい発表を見つけたときだけ取り込んでいるため、掲載からおおむね10分前後で反映されます。公式発表との照合が済んでいない情報には、ページ上に注記を出しています。

この記事は当サイトの収録記録と各連盟の公式案内をもとに作成。2026年9月時点。 日程・部門名・団体数・代表枠は2026年(一部は2025年以前)の収録記録、規定の文言は 全日本吹奏楽連盟「全日本吹奏楽コンクール実施規定・審査内規」(2026年改正)による。 出典:関西吹奏楽連盟全日本吹奏楽連盟全日本吹奏楽コンクール実施規定・審査内規(PDF)